沢山の人で賑わう東京駅そばのデパートの食品売り場、いわゆる東京大丸店のデパ地下が映し出され、先週改装してオープンしましたとナレーションが付きました。
東京ばな奈のヒョウ柄の新商品やワッフルもあります。
インタビューされた女性は、「ワッフルが一番好きなので立ち寄ろうと思い、仕事帰りに寄りました。女性としてはスイーツがとても楽しくて美味しくて好き」とのこと。
デパートの売上が低迷する中、安定した集客力を持っていると言われるデパ地下グルメ。しかし、競争が激しくなっている中、他との違いをどう出していくかが課題となっています。
リポーターは、結野亜希さんです。
デパ地下はあちこちでリニューアルすることが多く、競争も激しくなっていますが、今回取材したデパートは他のデパートとは何が違うのでしょうか。
その答えは、「立地」なのだそうです。
大丸東京店では、その立地を生かして特徴を打ち出そうとしています。
その立地の場所は、東京駅のすぐ隣りのデパートだということです。
この東京駅のすぐ近くという立地を生かして、特に力を入れているのがお弁当なのです。
このデパ地下が、8月22日改装してリニューアルオープンしたので早速取材に出かけました。
お弁当ストリートはおよそ60メートルあるということで、奥までレポーターは歩いていきます。
まず、「ゑびすDaikoku」に立ち寄り、「こちらは色とりどりの野菜が沢山並んでいます」。
穴子寿司「平嶋」では、「こちらのお弁当の売り場は海鮮です。こちらも美味しそ~う」。
この大丸東京店がこだわったのはお弁当の品揃えです。55の店舗で合わせて1000種類のお弁当を取り扱っています。
1000種類ということは、毎日ひとつづつ食べても2年以上かかるということです。
お店の数と弁当の種類は国内最大規模だということです。
天ぷらと天丼の「銀座天一 」では、「熱々の天ぷらが見えてきました。すぐ奥の厨房で揚げているんです。」
これだけたくさんのお弁当があると、どれを選んだらよいのか迷います。
迷っているお客さんに注目すると、男性ばかり目立っていますが、この弁当売場は男性客を意識しているのです。
例えば、牛たん弁当の「牛たん かねざき」では、店頭で牛たんを焼いていますが、こちらの通りではお肉を使ったお弁当ばかりを扱っているお店がずらっと並んでいます。
ボリュームのあるものを男性は食べたいですから、お肉というわけなんです。
出張で東京駅を利用するサラリーマンなどをお弁当ストリートやお肉の細道に呼びこもうというわけです。
ミート矢澤と思われる店では、ガラス越しに客の目の前でステーキやハンバーグなどをジュウジュウと焼いています。これが新幹線の車内で食べられるんです。
男性客は、「焼いているのを見ると食べたくなりますよね。全部買いたいんですが、とりあえず全部食べきれないので」。
別の男性客は、「やっぱり元気が出るというか、お肉好きというのもあるが、暑さ対策で元気が出るようにということでお肉を選びました。」
で、次にドアップで出てきたのが、ミート矢澤のステーキとハンバーグのグルメ感満載の弁当。何やら黒い重箱風です。
こちらのお弁当は、サーロインステーキに黒毛和牛のハンバーグそして一頭の牛からおよそ1キログラムしか取れないと言う貴重な部位を使ったステーキとこんなにたくさんの肉料理を詰め込んでいます。
その値段は、極味弁当で9600円!
それでも取材した日は、予想を超える売れ行きで完売したそうです。
ミート矢澤の店長は、「皆んな美味しいお肉を待っていたんだなと。レストランで食べるのと同じようなクオリティーもしくはそれ以上のクオリティーでお弁当でも出せると、そういう熱い思いでやらせていただいております。」とコメントしました。
「サンドイッチハウス メルヘン」の店頭では、ブランサワーのヘルシーサンドが映しだされました。
カロリーが気になるという方も最近多いのですが、安心してください。
お腹まわりを気にするお父さんのためのお弁当もあります。
こちらのサンドイッチは、社員食堂のレシピ本で有名なタニタと協力して作られています。
たくさんの具材を使いながら、カロリーは380キロカロリーに抑えられています。野菜もちゃんと取れそうです。
次には、「男の惣菜百膳」にカメラが移りました。
新幹線の中で食べやすいように工夫されたものもあります。
100種類以上の惣菜を販売しているこちらのお店では、新幹線の座席のテーブルに並べやすいように一つ一つが小さなサイズになっています。
選べるので便利だし、よく考えています。こちらも男性のお客さんが多くきています。
ある男性は、「帰りの新幹線の中のお弁当です。ここで買うのは初めてなので楽しみです。」
別のインタビューされた男性は、「仙台に帰るのですが、ミニサイズのお弁当と惣菜の組み合わせが自由にできるというのは新しいと思ったので、ぜひ食べてみようかなと思いました。」とのこと。
大丸東京店の藤野春吉店長は、「東京駅にある百貨店なので、普通の百貨店ということではなくて東京駅に来られるお客様のニーズにしっかり合った品ぞろえをしていくとうことが大事だと思います。百貨店らしい質の良いお弁当をご提供することで、駅の中のお店とはちょっと違う質量ともに品揃えの幅を持たせていきたいなと考えています。」とコメント。
池田アナは、「なるほど、出来たてのお弁当が食べられる、贅沢なお弁当もある、こうしたお弁当が出てくると、これまであった駅の構内のお弁当屋さんに影響が出てきそうですね。」
結野レポーター「そうですよね。ただ、東京駅の中のお店も負けてはいないんです。」
東京駅の新幹線乗り場、そのすぐ近くにあるお店です。
今月9日に売り場を新しくしました。
最大の売りは、日本各地の駅弁が手に入ることです。
これまでは、東日本の駅弁を中心に扱ってきたのですが、今回西日本の駅弁も販売し始めました。
取り扱う駅弁の種類もおよそ90種類から150種類に増えました。
日本レストランエンタプライズの近藤昌昭広報室長「今日は、じゃ、昔行ったあそこの故郷の弁当を食べたいとかそういうことですね。色んな駅弁をお客さん自身が迷うくらいに多く集めたら来るお客さんも楽しいのではないかと。デパ地下と一緒に相乗効果を狙っていければいいのじゃないかなと思っています。」とのコメントがありました。
今回は、デパ地下と駅の中のお店を紹介しましたが、やはりデパートを利用する時というのは、少し特別なものを期待します。
これから旅に出たり出張に出かける時は、旅情を誘うような駅弁で気分を盛り上げたくなります。
そんな期待に応えてくれるようなお弁当がズラリと並んでいると嬉しいですね。
お弁当で人を惹き付けることで、デパートや周辺のお店では、全体の売上アップにつながればと期待しています。