お土産

本当にうまい東京駅のお土産 日経トレンディ 2013年1月号から

日経トレンディからは、先日、東京駅の駅弁の記事を掲載しましたが、今回は東京駅のお土産です。

10月に東京駅の丸の内赤煉瓦駅舎が復元され、開業記念の限定品も相次いで発売されています。

それらに加えて、東京駅でしか買えない限定商品が際立つようになってきています。

年末の帰省の時期も近いことから、今が旬で味も良い手土産を、人気の売り場や新規に開業した大丸東京店、グランスタ丸の内坂エリアなどからピックアップし、フードコンサルタントの池田恵里氏に味の評価を依頼したものです。

東京駅限定品

東京駅限定品からは、大丸東京店の商品に高評価が集中しています。

新規オープン店の「きとわ」の「花のごとくお濃茶ラング・ド・シャ」は、抹茶のクッキーにホワイトチョコレートがサンドされており、池田氏によると「抹茶の苦味とチョコレートのバランスが良く、厚さも持ちやすく食べやすい。」との評価で、若干高めだがそれには見合うとのこです。

コロンバンの創業当初のレシピを現代風にアレンジしたクラシック・コロンバンの「ライブラリーガレット」は、バターの風味が効いた昔ながらの素朴さが逆に新しくて、これで682円は安い。

また、文庫本を模し、表紙のように使われているパッケージのイラスト・デザインは、おみやげを持っていった先での受けも期待できます。

商品の保存期間で葉、後れを取っていますが、西巣鴨の土佐屋の「芋ようかん」も高評価で、「芋の甘味と旨味がしっかり出ており、味は抜群」。高級感あふれるお土産ではありませんが、コストパフォーマンスはしっかりあります。

加えて、駅ナカのグランスタにある「マルシェ ド ショコラ」の「チョコレートコレクション」も評価が高い逸品です。

東京駅開業記念品

開業記念品は、パッケージや商品イメージに東京駅の赤煉瓦駅舎や赤レンガそのものを用いたものが多くありますが、味それ自体はそれなりの物が多い傾向にあります。

エキナカのセントラルストリートで一番人気の帝国ホテルの「開業記念チョコレート詰合せ」は、「飛び抜けてはいないが、安定した味」との評価で、都内随一の老舗ホテルのブランド力と上品なパッケージなので、割安感もあり、持参先にも安心して持っていけるお土産の一つでしょう。

ボビーユーハイムの「レンガロール」、中村屋の展開する黒糖菓子専門店、黒糖DOKOROの「黒糖バームクーヘンくろのき」もまずまずという評価です。

東京あんぱん豆一豆の「東京レンガぱん お土産パック」は、味の評価がふるいませんでした。

新奇性や話題性を重視しなければ、ねんりん家の「マウントバーム しょこら芽入り」や日本橋錦豊琳の「かりんとう」などの定番品の方が、味の点では間違い無いとも言えます。
 

東京駅限定品

お土産品名 メーカー 販売場所 値段
花のごとく お濃茶ラング・ド・シャ Qi To Wa きとわ 大丸東京店 デパ地下 630円
・日経トレンディの評価 ☆☆半
・大丸東京店の新規オープンで限定販売。
・抹茶とチョコの一体感が見事。
・きとわは、大丸東京店がリニューアルオープンした時に、「和と洋の融合点」コンセプトにして開店。
・花のごとくは、茶葉を使用したクッキーでエアインのホワイトチョコをサンド。
・噛んだ瞬間に抹茶の風味が広がり、嫌味のない苦味とチョコレートのバランス、一体感が見事。
・持ちやすい厚さ、綺麗な色合いもいい。
ライブラリーガレット クラシック コロンバン 大丸東京店 デパ地下 682円
・日経トレンディの評価 ☆☆半
・バターが効き、懐かしく新しい。
・包装も良く、費用対効果に秀でる。
・大丸東京店限定のコロンバンの新ブランドが創業当初のレシピをもとに作ったフランス伝統菓子。
・文庫本をイメージしたパッケージは、画家の藤田嗣治が会報誌の表紙に書き下ろしたイラストを使用。
・池田氏の評価は、「形状に加え、バターをふんだんに使った素朴な味が、逆に新しい。洒落た包装紙も含めてコストパフォーマンスが高い。」

コロンバンのスイーツ

いもようかん 西巣鴨 土佐屋 大丸東京店 デパ地下 220円
・日経トレンディ誌評価 ☆☆半
・滑らかな食感と芋らしい味が抜群。
・手のひらサイズで価格にも値ごろ感。
・大丸東京店がリニューアルの時に誘致した創業74年の老舗ようかん店。
・手の平より小さい芋ようかんは、「芋の旨味がしっかりと出ており、庶民的だが、味は抜群にいい。繊維や粒があるのに滑らかでシットリとした食感に仕上がっている。」
・見た目の良さはないが、220円は安い。

チョコレートコレクション マルシェドショコラ グランスタ 420円
・日経トレンディ評価 ☆☆半
・種類が豊富で、味も平均以上。
・女性への手土産に向くパッケージ。
・メリーチョコレートの専門店によるグランスタ限定品。
・アーモンド、ストロベリー、コーヒービーンズ、チェリー、フィグなど13の味があり、「それぞれの味が平均点以上。種類の豊富さと飾っておきたくなるデザインの箱が、女性へのちょっとした手土産に向く印象。」

メリーチョコレートのチョコレート

かすてらドーナツ 文明堂 セントラルストリート 735円
・日経トレンディ誌評価 ☆☆
・文明堂の東京駅限定ドーナツ。
・ふわっと軽い食感で味も及第点。
・カステラの老舗、文明堂が東京駅限定で販売する焼きドーナツ。
・「ふんわり、しっとりした生地で、控えめな甘さのカステラ風味に仕上がっている。味は及第点」。

文明堂のカステラ

かすてらフレンチトースト Hana SYUMPOO エキュート東京 1,365円
・日経トレンディ評価 ☆☆
・サクサクした食感に新味。
・カステラの味もそれなり。
・和を取り入れた洋菓子店、旬風一期一会の東京駅限定店舗が扱う。
・「外側のザラメっぽいサクサク感が珍しい。カステラらしい黄身の味もする。」と、こちらも味は及第点。
東京とろ~りしょこら 東京玉子本舗 東京銘品館 セントラルストリート 550円
・日経トレンディ誌評価 ☆
・食感、味ともに平凡な仕上がり。
・手土産としては魅力に欠ける。
・東京駅と羽田空港だけで買える、新しい限定品。
・チョコクッキーの中にチョコクリームが入る。
・値ごろとも言えず、「食感も味も平凡で手土産としての魅力に乏しい」。

 

開業記念品

お土産品名 メーカー 販売場所 値段
開業記念チョコレート詰合せ 帝国ホテル セントラルストリート 1,260円
・日経トレンディ評価 ☆☆
・老舗ホテルのエキナカ用商品。
・抜群ではないが、万人受けしそう。
・帝国ホテル初のエキナカ用商品は、アールグレイマーブル3本、苺ラズベリーマーブル4本、カフェマーブル3本がセットのチョコレート。
・「飛び抜けた味ではないが、万人受けし、年配者も親しんでくれそう」と池田氏。
・普通のチョコレート味がないのが物足りない。」

帝国ホテルのスイーツ

レンガロール ボビーユーハイム セントラルストリート 1,260円
・日経トレンディ評価 ☆☆
・駅舎の赤レンガを模した見た目。
・生地とクリームのバランスが良い。
・ユーハイムの駅ナカブランドが発売した開業記念の限定ロールケーキ。
・要冷蔵の生菓子なので日持ちはしないが、「ロールケーキとしてのレベルはそこそこ高い。ふんわりとした生地と口溶けのいい生クリームのバランスがいい」と池田氏。

ユーハイムのスイーツ

黒糖バームクーヘン くろのき 黒糖DOKORO 京葉ストリート 1,050円
・日経トレンディ評価 ☆☆
・黒糖のコクと甘みが特徴。
・好みがややわかれる味。
・中村屋の展開する黒糖菓子専門店が扱う、沖縄県伊平屋産の黒糖を使用したバームクーヘン。
・黒蜜をかけて仕上げている。
・「バームクーヘンならではの年輪が目立たないが、しっとりした仕上がり。黒糖の風味、甘味や旨味がしっかり感じられるが、味は好みが分かれるかもしれない。」
マウントバーム しょこら芽入り ねんりん家 大丸東京店 デパ地下 1,550円
・日経トレンディ評価 ☆☆半
・冬季限定のチョコ味とセット。
・食感としつこくない甘さが絶妙。
・定番の味と冬季限定のチョコ味がセット。
・「皮はカリッと、中身はしっとりしている。しつこくない甘さが日本人好み」
かりんとう3個箱 日本橋錦豊琳 グランスタ 1,100円
・日経トレンディ評価 ☆☆半
・東京駅や通販などの限定品。
・しっかりとした素材の味が魅力。
・きんぴらごぼう、野菜、むらさきいもの3種セット。
・「素材の味がしっかりしていて、特にきんぴらごぼうが美味しい」

日本橋錦豊琳のかりんとう

シュガーバターサンドの木 銀のぶどう セントラルストリート 670円
・日経トレンディ評価 ☆☆
・シリアルの食感が個性的。
・飽きのこない定番の味。
・独自製法のシリアルでホワイトチョコを挟む。
・「他にないシリアルの食感、飽きのこない味が特徴」
東京レンガぱん お土産パック 東京あんぱん 豆一豆 エキュート東京 1,100円
・日経トレンディ評価 ☆
・レンガ形の外見がユニーク。
・味は価格に見合わない印象。
・東京駅限定のあんパン専門店による、駅舎の赤レンガを模したあんパン。
・「パン、こしあん、クリームともに味の高級さを欠く。見た目がいいだけに残念」