駅弁

「第49回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」の道場六三郎などの有名料理人駅弁と豪華海鮮駅弁

2014年1月14日放送の朝の情報番組「スッキリ!」で駅弁の特集がありました。

毎年恒例の日本最大級の駅弁大会の今年の注目は、あの有名料理人達による新作駅弁で、他にもこだわりの駅弁がたくさん参加しました。

1月13日の朝午前10時に京王百貨店新宿店が開店し、客は一斉に1月の恒例となっている「第49回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」があるフロアーに殺到しました。

有名料理人と駅がコラボしている駅弁

今年の駅弁のトレンドは、高級志向です。そこで、あの有名料理人たちが初参戦するという目玉企画が行われました。

まずは、83歳でも包丁を持ち続ける言わずと知れた日本料理階の重鎮、道場六三郎さんです。

兵庫県の新神戸駅とのコラボで生まれたのが「みちばご自慢鶏肝丼 1280円」です。修行時代を過ごした神戸を舞台に初めて取り組んだ駅弁です。

メインの食材は神戸産の鶏肉、レバーやハツ、モモを使用し、これらをお店でも使っている秘伝のタレである田楽味噌で和えるのがポイント。道場流の駅弁です。食べてみると、甘さの中にピリッとした辛さがあり大人の味です。

そんな道場六三郎さんに対向するのは、伝統と創作を巧みに融合しオリジナルの懐石料理を得意とする和の巨匠、中村孝明さんです。

中村さんによると、半年間くらいずっと研究しながら作っていったそうです。

そんな中村さんが初めて手がけた駅弁が、鳥取駅とコラボした「鳥取の味 懐石午前 1980円」です。鳥取産の和牛やカニなどを使った色とりどりの創作料理は全部で11品。目でも味わえる贅沢な駅弁です。

中村さんは、「一番楽しんで欲しいのは盛りつけです。白、黒、赤、黄、緑の五原色、これらを一枚の皿に盛るとすごく綺麗なんですね。それを目で楽しみながら召し上がってほしいなと思っています。」と。

そして和食の二人に立ち向かうのは、イタリアの名店で腕を磨いた若きカリスマ、神戸勝彦さんで、日本を代表するイタリアンシェフです。

青森県八戸駅とコラボした「トリュフ風味牛タンと牛肉のイタリア風すき焼き弁当 1480円」です。駅弁のために、青森で育ったA5ランクの和牛をそれこそ一頭買しました。

トリュフ風味の牛タンとバルサミコ酢をからませたイタリアンのすき焼きを豪快に載せています。

神戸勝彦さんによると「イタリア料理を駅弁としてどうにかできないかなと勉強のつもりでやらせていただきました。本当に皆さんにイタリアンを楽しんでいただきたい。青森の八戸のおじいちゃん、おばあちゃんにもこういう食べ方があるんだと長生きしてよかったというイメージで食べていただけたみたいです。」

食べてみると、バルサミコビネガーとワインがお肉の中にこれでもかと染み込んでいて、更に柔らかくなっていて美味しさがギューッと染み込んでいます。

様々な味が楽しめるのが駅弁ですが、今年の傾向について主催者の京王百貨店新宿店催事売場マネージャーの永井さんに尋ねてみました。

永井さん「去年あたりから少し高い駅弁が大分動きが良くなってきました。景気が少し良くなってきたアベノミクスの効果もあるのではと思っています。」とのことです。

豪華海鮮駅弁対決

売れ筋は、高級志向の駅弁です。

そのニーズに答えて豪華海鮮対決もあります。

福井県北陸本線福井駅の「三種盛り かにづくし 1500円」は、日本海の冬の味覚を代表するズワイガニがぎっしり詰まった駅弁です。その下にウニを和えたものとカニミソがついたむき身とズワイガニの味を存分に楽しめます。

続いては静岡県の東海道新幹線熱海駅から「海の膳 鮑 1980円」で、熱海の海の幸をイメージした駅弁です。名物のキンメダイや桜えびも脇役で、主役は殻付きのアワビで、弾力のある食感がたまりません。

豪華海鮮対決の最後は、北海道函館本線札幌駅の「鮭児入り 三大鮭めし 1950円」です。鮭は鮭でも最高級の鮭である鮭児を使用しています。

鮭児とは、11月にオホーツク海で取れる若い鮭のことで、脂肪の比率が通常の鮭よりも極めて高く、刺身で食べると舌の上でとろける至福の味わいです。

ただし、お寿司屋さんあたりだと1貫1000円以上、1500円だとかになります。当初は、この駅弁も2300円位で販売していましたが、京王百貨店と話している中で何とか2000円を切りたいということもあって、今回はかなり無理をして1950円という価格になったそうです。

鮭児はめったに取れない高級魚ですが、この駅弁大会のために214尾を調達しました。

さらに高級志向の駅弁があり、中には鮭と梅干しがのっているだけの新潟県信越本線新津駅の「米の国ニッポン弁当 1600円」があります。

今回の駅弁大会のために開発された新作の駅弁です。

何がスゴイかというと、お米もこだわっていますし、素材そのものが厳選されているからだそうです。

つまり、粘り気と甘みのある新潟産こしひかり、噛みごたえのある山形産はえぬき、やわらかくて食べやすい北海道産ふっくりんこ3種のお米を食べ比べできる駅弁です。日本各地のお米の美味しさを存分に楽しもうと開発されました。


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